A Liar's Autobiography(ある嘘つきの物語)初回@東京国際映画祭
＊追記おわった。ジョン誕生日おめでとう！大好き！！(27日)
元々内容がコアすぎるのもあるけど、この映画は日本公開しないだろうなと思ってしまうほどファン向けだった、というのが第一の感想。
色々違う手法のアニメーションがグレアムのナレーションやパイソンズのセリフに合わせて展開していった。
エリック以外のメンバーが、昔のスケッチをアテレコしてたのはもう感動ものだった。
その中で唯一当時のままのグレアムの声に少し寂しさを覚えたり、皆楽しそうに演じてるなとか思ったり。
元々私はグレアム自伝を読んではいないので、原本がどう編集されているかとか、そういうのはわからないけどファンとして楽しめた。
性的な描写とか、そういうのが多かったしsit on my faceは何回流れるんだよ！とツッコミたいほどだったw
EDのアレとかもねwオチがあの曲か！とツッコミたかったw
ここから勝手な分析的なやつ
この映画というか、グレアムという人物が訴えたかったことのメインは「依存からの脱却」だなーと思った。
アル中という物理的依存だけでなくて、性的な依存があったんだなーというのがうっすら、本当にうっすら感じ取れた。
映画自体、スケッチの台詞を忘れてしまい茫然自失なグレアムから始まり、精神的依存と物理的依存に危機感を覚えたグレアムが途中フロイトとかの言葉を聞いて、自分に向き合うことで台詞を思い出してスケッチが終わる、という流れだった。
グレアムはこの映画の主軸になってるフライングサーカス終了〜ライフオブブライアン後くらいまで、自らの依存しがちな体質を変えようと努力してたんだなと感じた。
あと三人の監督のうちの一人、ベン・ティムレットのQ&A内容！
メモしてなかったからかなり内容うろ覚えだし、多分書いてないことも結構あると思う…
ビル・ジョーンズ(テリーJの息子)というインサイダーのおかげで成立した映画。もう一人の監督(後で調べる)がグレアムの、アル中は隠すけどゲイは公言するという複雑性に興味を持ったことによりこの企画がスタートした。作中にも登場したグレアムのパートナー、デイビット・シャーロック氏に話をしたところ、グレアムの自伝の朗読のテープがあるはずだという話になり、スタジオを探したところやっと見つかった。それを再構成してあたかもグレアム自身が語りかけるようにして、この映画が完成した。パイソンズへのオファーはインサイダーのおかげもあったが、彼ら自身がグレアムと新しい形で共演することを楽しみにしていたようで比較的楽に承諾してもらえた。彼らがトーキングヘッド形式のドキュメンタリーに飽きていたことも理由の一つかもしれない。
Q1:今回3Dにした理由は？
A:資金回収が楽だから、というのは冗談で、「あのグレアム・チャップマンが3Dで蘇る！」という売り文句だったら多くの人に興味を持ってもらえると思った。まあ、今のコピーは「Sit on my face in 3D」ですけど（笑）
Q2.劇中にもスケッチの映像が流れていたが、好きなスケッチは？
A:ライフオブブライアンの群衆のシーンと、fish slapping dance。グレアム出演スケッチならレイモンド・ラグジュアリー・ヤッチト。今回スケッチの映像を映画内でアニメーションの切り替えや場面転換に使っているが、この映画はパイソンファンが見るだろうと思って、オチ前でカットしたりすぐ終わらせてしまったり意地悪をしてみた。
Q3:多分会場内にいる人たちほとんども気にしてると思うが、なぜエリック・アイドルは出ていないのか？
A:忙しかったから。まあ、これは「政治的回答」ですが。(司会の人に改めて聞かれても「政治的回答」が公式見解なようで答えてくれなかったw)
Q4:予算の面で苦労はしなかったのか？
A:どんな映画でも予算集めに苦労するように、この映画でも苦労はした。インサイダーの存在は関係ない。
真面目な話終わり！
あとは個人的に気に入ったところ！
・オスカー・ワイルドのスケッチがグレアム以外新録！！
・ジョンのフロスト！「スーパー！スーパー！」
・テリーJのおばさん演技！(グレアム母役)フライングサーカスでおなじみのオックスフォード組の中年夫婦役！それにしてもこの二人は声があまり変わらない。
・アニメーション内にちょくちょくフライングサーカスネタが！グレアム一家の乗ってる車の中にはスパムがあるし、マンションの壁には何故か死んだオウム、空港にはスペイン宗教裁判の3人。ホーリーグレイルの馬(ココナッツ)も出てきた。
・キャメロンディアスがフロイト博士役w監督曰く「あなたはもううんざりするほどフロイト役をやっているでしょうが、これが最後です。お願いします。」というメールを送ったところあっさりOKが出たとのこと。
・ジョンのハムスターとハムスターを踏み潰す人の一人二役は多分会場内一番ウケてたwww
