Confess!!

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手の痕跡(ロダン・ブールデル展)@国立西洋美術館 とか

多分ここ見てる人ほとんどいないと思いますが、本年もよろしくお願いします。


昨日、手の痕跡展に友人と行ってきた。
この美術展がやっているということは友人から聞くまで知らなかった。
正直、ロダン?ブールデル?誰だっけ??みたいな感じだったけど、
HP見て思い出した。あ、ロダン見たことあった、と。


ロダンの彫刻はまるで命があるように美しく、ダイナミックで圧倒された。
ロダンがダイナミックかつ精緻で写実的な肉体美を求めていたのに対し、
ブールデルはスタイリッシュかつなめらかに抽象的な肉体美を求めていたのだなあという印象。
たとえば、ロダンは女性の丸みを帯びた体や男性の筋骨隆々とした体を描写した作品が多かったし、
ブールデル(後期)は重力・等身などを無視し全体のバランスに均整のとれた抽象的な作品が多かった。
ロダンを師匠としていたのに、自分の路を切り開いたブールデルには相当の努力と才能、センスがあったのだろうなと思った。
あと、同時開催の彫刻の作り方の展示も興味深かった。
石を切り出したり、炉で焼いたり、彫刻作成には相当の技術が必要だということを学んだ。
技術あっての美術、美術あっての技術。
やっぱり、文化の発展のためには、技術発展も必要だということを改めて感じた。


はい真面目な話終わり!
その後ロシア料理食べて、浅草寺に参拝して、あんみつ食べて帰りましたとさ!ちゃんちゃん!
友人には本当感謝!ステキな時間ありがとう!!





今日は東京MXで「TAKESHIS'」がやっていたので見た。
夢なのか現実なのか、たけしなのか北野なのかわからないという混沌としたストーリーは結構好きだった。
それに、その演出を変にスタイリッシュにしようとしたりオシャレ感を出してみたりせずに、
自分の「かっこ悪さ」のようなものもさらけ出していてすごいな、と感じた。
黒沢清しかり、「ゴダール系」(ゴダールに影響を受けている監督ら)の作る邦画ってピントのずれたシュール演出と背伸びしたオシャレさがあって受け付けない場合が多い。
少し鼻にかけているというか、斜に構えているというか。
でもこの作品はすんなり見ることができたし、世界観に引き込まれた。
私は北野武作品は初めてなので偉そうなことは何も言えないし、
この推測もただの憶測にすぎないかもしれないが、
この作品は「過去の自分を捨てる」ということが軸としてありそうだと感じた。
レビューも、抗争する人びとも、バカにされていたのも、全てたけしという人間の過去の体験が元になって映し出されていた幻想で、
北野はそれをすべて壊した上でたけしになった。
そんな風に思えた。
終盤の北野(たけし?)の逃走シーンってゴダールの「気狂いピエロ」のオマージュだよねww
車と浜辺、女と二人で逃げるなんてそれっぽいな、と。
えーと。ぐっちゃぐちゃな文章になったのでまとめると、面白かったということです。